Quantum Stabilizerシリーズ開発秘話 ― 「狙いを邪魔しない」を作る
執筆: DYNASTY 開発チーム

スタビライザーは「ブレを消す道具」ではなく「狙いを邪魔しない道具」。フラッグシップQuantumシリーズが行き着いた設計思想を、開発チームが語ります。
スタビライザーの役割は、見た目以上に奥深いものです。一般には「弓のブレを抑えるおもり」と思われがちですが、本当の仕事は3つあります。
- ・重心を下げる ― 弓が立ちやすくなり、エイミングが安定する
- ・ねじれ(トルク)を抑える ― リリースの瞬間の押し手の入力を受け流す
- ・振動を素直に収束させる ― 発射後のサイトピンの戻りを速く、毎回同じに
「あと一歩まとまらない」から始まった
Quantum Stabilizerシリーズの開発は、トップ選手の「あと一歩、狙いがまとまり切らない」という声から始まりました。
私たちがまず向き合ったのは、剛性と振動吸収という相反する要素のバランスです。ロッドが硬すぎれば衝撃が押し手に残り、柔らかすぎれば復元が遅れてエイミング中に狙いが流れる。カーボンの積層構成を何度も組み替え、先端ダンパーの硬度を細かく刻みながら、最適点を探していきました。
行き着いた答え
到達したのは、芯材に高弾性カーボンを用い、先端側の振動吸収層だけを厚くする考え方です。手元に伝わる微振動を抑えながら、フルドローでの静止と、リリース後のサイトピンの素直な戻りを両立させる。これがQuantumの狙いです。
70mを撃ち切る集中力は、機材が「いつもと同じ」であってこそ保てます。アーチャーの狙いを邪魔しないこと――それがQuantum Stabilizerの設計思想です。
Quantumシリーズ ラインナップ

DYNASTY
Quantum センタースタビライザー
¥82,000(税込)

DYNASTY
Quantum サイドスタビライザー
¥42,000(税込)

DYNASTY
Quantum エクステンダー
¥24,800(税込)
センター・サイド・エクステンダーを揃えると、重心設計をトータルで詰められます。セッティングのご相談は店頭・お問い合わせでも承っています。スタビライザーの選び方の基本はこちらの記事でも解説しています。
